短針の速度

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イトーキのエフチェアが素晴らしかった話

最近自宅でPC(macだが)に向かっていると腰痛気味だったので、まともな椅子を購入しようと決意。
右も左もわからないので、とりあえず手が届く範囲でなるべく高機能な椅子を中古で買い、次回購入の参考にする方針。

結果、機能・価格と中古の流通量でイトーキのエフチェアを選び、2019製造メッシュハイバック可動肘付きをオフィスバスターズで税込み26400で購入。これが約一ヶ月前。

多少レビューを読んで買いに行ったのだが、実際に使わないと気づかないことが結構あるなと思った。
というか公式サイトで分かる情報と個人差がある使い心地だけ書いてるブログが大半でマジでこの世はお排泄物ですわよ。

座面と背面のコンビネーションが良い

エフチェアの座面の生地はワッフル状に織られているんだけど、これの当たりが結構柔らかい。


もうちょっと硬めの糸や別の織り方なら表面がツルツルというかサラサラした感じになっただろうし、一般的なオフィスチェアはそうだと思うが、エフチェアはこの柔らかい糸を横方向にして織っているので特に前後への摩擦力がかなりのものになっている。
これは良し悪しがあって、購入した個体も使用期間は2年未満だろうに表面の毛羽立ちが結構気になった。
購入店には同じオフィスから仕入れたらしい同一仕様のエフチェアが20脚以上あったがどれも同様だったので、これは摩擦力と引き換えということなんだろう。

この摩擦力とエフチェアの特徴である背面角度調整を組み合わせる。
この角度調整、腰を90度にしたかったので後傾位置は使わないかと思ったけど、後傾にして背筋を伸ばすと腰部にだけ背面が当たるので肩から腰に分散していた圧力を腰に集中させることができる。
なので深く腰掛けるとメッシュ背面のみとは思えないくらい強力な腰部サポートが得られるうえ、座面の摩擦力で前ズレが起こりにくくしっかりと支え続けてくれる。

エフチェアを購入するにあたってランバーサポートオプションが無いことが気がかりだったが、これを体験するとそれも納得である。


可動肘が良い

エフチェアの可動肘は近年バージョンアップしたらしく新型の評価になるが、まず可動域が広い。
角度調整が結構狭目なモデルもある中、内側にほぼ90度まで向けることができるのはタイピング時や小柄な人を考えると大事だと思う。

それと肘置きが背面フレームから伸びていることも注目したい。
これはリクライニングさせたとき重要で、オフィスチェアの大半はシンクロロッキング機能でリクライニング時の座面の傾きが背面より緩くなるようになっている。
つまり肘は上体と一緒に背面と同じだけ傾くのだが、肘置きが座面フレームに接続されていると傾きが足りず肘置きが逃げていく形になる。
これは購入を検討していたオカムラのシルフィー、コクヨのデュオラもこの仕様だったが、エフチェアは肘置きが背面フレームから伸びているのでこの問題は起こらない。

肘置きを使用しないときにも目を向けると、エフチェアの可動肘の柱部分はアームから直立するのではなく少し下に突き出す形になっている。
このおかげで若干肘置きの最低高を下げることができている。
カタログを見ると前出のシルフィー、デュオラが最低高620mmなのに対し、エフチェアは600mm。


たった2cmと侮るなかれ。
身長170cmの私が70cmの机に対し座面の高さを調節したとき、あと2cm肘置きが高かったら一番下に下げても机の下に入らないのだ。
また、肘置きの前後調節幅が80mm(50mm程度が多い)あるので、一番後ろにしたときの邪魔にならなさ加減も大したものである。
「可動」という要素を使用時のアジャストだけでなく、非使用時の収納にまで生かしており素晴らしい。

 

Operaブラウザもそうだったが、実際使ってみてわかる良さというのを持った製品が好きだ。

スピーナやフリップフラップ、バーテブラにアクトとバラエティ豊かなラインナップを揃えているのも気に入ったので、次回購入もイトーキを第一候補にしようと思う。